一言で開業医といっても、それぞれ異なる思惑で独立し、それぞれが独立後に全く別の状況に置かれるのが普通です。
医師が開業しクリニックを持つことを一括りで考えるべきではないでしょう。

ここでは、実際に勤務医から開業医となった医師のエピソードを3つ紹介します。
自分と重なり合わせることができそうな医師がいれば、そのエピソードを参考に、さらに独立に向けてイメージを膨らませてみてはどうでしょうか。

  エピソード1

「私は医局を出て、そのまま独立しました。
クリニックに転職してから独立という道も考えたのですが、40代になり、元々独立志向も強かったので、そのまま開業することにしました。

内科の開業医として日々患者さんと向き合っていますが、独立して一番良かったのは、プライベートとの両立が以前と比べてはるかに楽になったこと。
勤務医の頃は仕事と時間に追われ家族に構うことが全くといっていいほどできませんでしたが、独立してからは家族との時間だけではなく趣味の時間も作ることができています。
おかげで、患者さんとも熱心に向き合うだけの余裕も生まれました。
思い切って決断して良かったです。」

  エピソード2

「特に転科などはせず、整形外科として大学病院に勤務し、そのまま独立へ。
自分のクリニックを持ったことによるメリットは、収入アップですね。
1,500万円ほどの年収が3,000万円に迫るほどになりましたから、この決断は間違っていなかったと誇りに思っています。

これまで学んできたスキルを自分なりのやり方で発揮できる点にも魅力を感じています。
それが患者の皆さんに受け入れられたのだと考えると、医者冥利に尽きますね。
費用もそれなりにかかりましたし不安もありましたが、今では自分でも驚くほどに順調に運営ができています。
再び勤務医に戻りたいとは一切思いません。」

  エピソード3

「私が独立を決意したのは、私が生まれ育った地域に貢献するためです。
私の故郷は過疎化が進み、無医地区とまでは言いませんが、今後そうなる可能性が高いところ。
当然まだ人はいるため、その人たちの健康を守りたい、在宅医療なども取り入れながら安心して暮らしてもらいたいという思いからでした。

正直、収入の面で言えば勤務医時代よりも減っています。
それでも地域に貢献できているという実感と自負、これを感じることができているのでとても満足しています。」

プライベートとの両立、年収アップ、地域に貢献と、それぞれの目的や独立によって得られたメリットというのは異なるようですが、満足感を得ている点では一致しています
開業医になるとあらゆるメリットがあり、また、何を求めているのかによって独立の仕方にも違いがあることが、これらのエピソードからもうかがい知ることができるのではないでしょうか。